胃内視鏡検査
胃内視鏡検査について
当院では、胃内視鏡検査においては極細径内視鏡による経鼻内視鏡(鼻から挿入)あるいは経口内視鏡(口から挿入)の選択により苦痛の少ない内視鏡を心がけています。
経鼻内視鏡の利点は
- おう気反射がほとんどないこと。
- 検査中会話が可能なため、画面を見て質問することが出来ること。
- おう気反射がほとんどないため、鎮静剤の注射を使用しなくても検査が出来るため、2.の如く会話が出来ること、検査後も速やかに仕事や日常生活に戻れること。
経鼻内視鏡の欠点は
- 内視鏡が鼻を通るため、鼻腔が狭い方では鼻痛や頭痛が強い事。
- 鼻出血を起こしやすい事。
ピロリ菌に関して
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は人間の胃の粘膜に棲みつく細菌です。ピロリ菌はアンモニアを出して胃酸から身を守って生息しています。そしてそのピロリ菌が出すアンモニアや毒素が胃の粘膜を障害して、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を引き起こします。また胃がんとの関係も注目されています。日本人はピロリ菌に感染している人が多く、特に50才代以上は70~80%が感染していると推測されています。また、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者さんのほとんどがピロリ菌に感染していて、ピロリ菌を取り除くことで(除菌)胃潰瘍、十二指腸潰瘍がその後再発しなくなることが分っております。
ピロリ菌陽性の潰瘍の方には除菌療法をお勧めします。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者さんではピロリ菌除菌療法が保険で行う事が出来ます。ピロリ菌陽性の胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方には除菌療法をお勧めします。
除菌療法は潰瘍の薬と二種類の抗生剤を一週間服用します(詳しくは当院にてご相談ください)。
胃がんの原因は、ピロリ菌!
ピロリ菌と胃がんの密接な関連は以前より指摘され、ピロリ菌は世界保険機構(WHO)により、確実な発癌生の細菌に指定されています。ピロリ菌に感染している方としていない方を長期に経過観察すると、ピロリ菌感染者からのみ胃がんが年率約0.5%の割合で発生しましたが、感染していない方からは胃がんの発生はみられませんでした。ですからピロリ菌に感染していない方は、胃がんの心配はほとんどないわけです。
ピロリ菌の感染は間違いなく胃がんの発生関与にしていると思われますが、当院では潰瘍がない場合のピロリ菌除菌は本人の自由であると考えます。すすめもしませんが、悪いとも思いません。
潰瘍がない場合、ピロリ菌の除菌療法及びピロリ菌の存在を確認する検査も保険の適応はありません(自費診療)です。
ピロリ菌の検査及び除菌療法に関してはどんな事でも結構ですので当院にご相談ください。
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